ミルメルシー の想い
こんにちは、デザイナー・オーナーの田中です。
今日は少しだけ私自身のお話をさせてください。
このハーバリウムの活動を始めようと思ったきっかけです。
大学卒業後から私はグラフィックやwebといったデザイン関係の仕事をはじめました。
20代は無駄にエネルギー溢れ、とにかくやる気に満ちた時代、
30代からはフリーランスのデザイナーとなり、自問自答しながら自分の生き方を探し続けました。
その間、結婚、出産も経験しつつ、
仕事も続け、充実しているけれども
とにかく忙しい毎日。。。
自分の目の前のことだけで無我夢中になってきましたが
育児という小さな命を守る立場になり、少しだけ走る速度を緩めてみると…
自分を想ってくれるたくさんの大切な人たちに支えられて
今現在があることに、今更ながらに気付きました。
「忙しい」の「忙」という漢字は、「心」を亡くすという文字からなっているといわれます。
周りへの「心」…配慮や感謝が足りていなかった自分に深く反省しました。
至らない自分をいつも叱咤激励してくれる友人たち、
長年一緒に走り続けてくれている仕事のパートナー、
そして、今ではいつも一緒にいてくれる守るべき家族も増えました。
もっとゆっくりと自分を見つめ、自分自身を大切にする時間、
そして自分を想ってくれる人たちを大切に想う時間とその感謝の気持ちを伝えてゆく、
そのことこそ、人生で一番重要なことなのではないかと。。。
そんな折に、目にしたのがハーバリウムでした。
ハーバリウムとは植物標本の意味で
ドライフラワーなどを専用のオイルに浸すことにより、
みずみずしい状態で長く楽しめるものです。
もともとインテリア好きな私は、10年以上前に国内の雑貨屋で
フラワーが入っているフランス産のオイルランプを持っていました。
そのオイルランプとハーバリウムがちょうど似ていたのです。
インスピレーションを感じ、すぐにハーバリウムを学ぶことにしました。
オイルランプを雑貨屋で見つけた20代後半の頃、
仕事や周りの環境など色々な事が重なり心身ともに疲弊しているときだったと記憶しています。
一目惚れですぐに買って帰り、手の中でゆれる透き通った花たちを眺めながら安らぎを感じたのを覚えています。
そのオイルランプはいまでも私の仕事部屋にあります。
(さすがに、お花の色は退色してしまいオイルに色が移ってはいますが
それもアンティーク感があり、私自身は気に入っています。)
「常に忙しい」と感じてしまう現代、
オイルランプを見つけた時の私のように、自分自身を想う時間をつくる事、
そして大切な誰かのことを想い、その感謝の気持ちを伝える事…
微力かもしれませんが、お役に立てればと強く思いこの活動をスタートしました。
MiLLE MERCiS(ミルメルシー) はフランス語で「1000の感謝」「本当にありがとう」という意味です。
大切な人へ感謝を伝えるために、そして何よりもがんばっている自分のために、
あなたの身近に置いていただける存在になれたら、これ以上の幸せはありません。